現在はたくさんの方がお買い物などの支払いでは電子決済を利用されていますが、まだまだ現金が必要な場面もあり、お財布の中には小銭も欠かせません。イベントのお釣り用や割り勘時の支払いにたくさんの小銭が必要な場面もあるのではないでしょうか。そして小銭はかさばってしまうのでついついお財布から一円玉や五円、十円硬貨は取り除いて貯金箱に入れてしまいがちで特に一円玉はいつの間にか大量に貯まてしまった!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は大量の一円玉の両替をお得にできる場所はあるのかなどについて調査してみました!
手持ちの硬貨やお札を大量の一円玉に両替できる場所は?
両替したいと思ったとき、真っ先に思い浮かぶのは銀行ではないでしょうか?ほとんどの銀行での両替は、「窓口」「店舗内に設置されている両替機」で行うことが可能となっています。
銀行で両替業務を行っているかどうかを確認するにはインターネット環境のある方はそれぞれ利用したい銀行のホームページで確認することができます。利用したい銀行に直接電話などで確認する方法もありますね。
ここで注意したいのが「ゆうちょ銀行」です。株式会社ゆうちょ銀行は2007年(平成19年)に誕生した日本郵政グループの一員である銀行で、日本郵政公社の事業のうち郵便貯金をはじめとする為替貯金業務などを引き継ぎ「貯金」「送金・決済」「資産運用」などの業務を行っています。全国のゆうちょ銀行直営店や郵便局(銀行代理業者)がサービス提供の窓口となっていますがほとんどの窓口は郵便局内にあります。実はこのゆうちょ銀行、業務内容を確認してみましたが、ゆうちょ銀行の業務内容に「両替」はありません。他の銀行などの「手数料一覧」などを確認すると両替手数料などを確認することができますが、ゆうちょ銀行の手数料一覧の中には両替に関する手数料は記載されていませんでした。ゆうちょ銀行では両替は業務として行っていないのであくまでサービスの一環として両替を行っているのでお断りされる可能性もあります。
手数料はかかる?
銀行で両替をする場合には利用しようとする銀行に口座を持っているかいないか、両替したい枚数によって「手数料」がかかる場合とかからない場合があります。利用する両替方法によっても手数料に違いがあり、さらに銀行によっても違いがあります。
今回はりそな銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行を例に調査し「窓口」と「円貨両替機」それぞれの手数料をまとめ一覧にしてみました。
【窓口での両替手数料一覧】
窓口での円貨両替手数料 | 1~10枚 | 11~500枚 | 501~1,000枚 |
りそな銀行 | りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行のキャッシュカードまたは預金通帳を提示した場合は1日1回無料。 それ以外は550円(税込) | 550円(税込) | 1,100円(税込) (1,001枚以降500枚毎に550円を加算) |
三菱UFJ銀行 | 当行に口座をお持ちのお客様 無料 上記以外のお客様 550円(税込) | 550円(税込) | (500枚毎)550円を加算 |
みずほ銀行 | 当行に口座をお持ちのお客様 無料(1日1回限り) それ以外のお客様 550円(税込 | 550円(税込) | 1,320円(税込) (以降500枚毎に660円(税込)) |
【両替機での両替手数料一覧】
両替機での円貨両替手数料 | 1~10枚 | 11~500枚 | 501~1,000枚 | |
キャッシュカード | りそな銀行 | 無料(1日1回限り) それ以外は300円(税込) | 300円(税込) | 600円(税込) |
三菱UFJ銀行 | 無料(1日1回限り) | 取扱無し | 取扱無し | |
みずほ銀行 | 無料(1日1回限り) | 取扱無し | 取扱無し | |
専用カード | りそな銀行 | 無料(1日1回限り) それ以外は300円(税込) | 300円(税込) | 600円(税込) |
三菱UFJ銀行 | (1回目)無料 (2回目以降)200円(税込) | 300円(税込) | 600円(税込) | |
みずほ銀行 | (1回目)無料 (2回目以降)300円(税込) | 400円(税込) | 800円(税込) |
窓口での両替では、りそな銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行の3行とも両替枚数が500枚までは手数料に変わりはありませんが、500枚以上になるとみずほ銀行が少し高い手数料になっています。
銀行店舗内に設置されている両替機では三菱UFJ銀行の手数料がりそな銀行・みずほ銀行よりも安い手数料になっています。
大量の一円玉を100円玉やお札に逆両替できる場所は?
大量の一円玉を100円玉やお札に逆両替できるのはどこなのでしょうか?
やはりこちらも銀行ですよね!銀行の窓口であれば逆両替をすることが可能です。
銀行に設置されている「円貨両替機」では逆両替をすることはできません。
逆両替ができるのは銀行の窓口です。そして銀行店舗内に設置されている硬貨の取扱ができるATMを利用する方法があります。
手数料はかかる?
逆両替する場合にも手数料はかかります。では、手数料はどのくらいかかるものなのでしょうか?
前項目でりそな銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行の両替手数料についてご紹介しましたが、逆両替する場合にも両替する枚数によって手数料が発生してしまいます。大量の硬貨をうまく逆両替する方法としてはご自分のお持ちの預金口座へ硬貨を入金しまとめた金額を引き出しをする方法が一番良いのではないのでしょうか。預金口座への入金は「窓口」と「銀行店舗内に設置されてるATM」ですることができます。
銀行窓口で預金口座への入金は手数料がかからないのではないかと思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?現在銀行では口座への入金や振り込みの際の硬貨の取扱に対して「硬貨入金整理手数料」がかかるようになっています。
りそな銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行を例に調査し硬貨入金整理手数料をまとめ一覧にしてみました。
窓口での取扱 | 100枚まで | 101~500枚 | 501~1,000枚 | 1,001枚以上 |
りそな銀行 | 550円(税込) | 1,100円(税込) (1,501枚以降500枚毎に550円を加算) | ||
三菱UFJ銀行 | 無料 | 550円(税込) | 1,100円(税込) | 1,650円(税込) 以降500枚毎に550円を加算 |
みずほ銀行 | 無料 | 550円(税込) | 1,320円(税込) | 1,980円(税込) 以降500枚毎に660円を加算 |
硬貨入金整理手数料は銀行によって違いがあります。
銀行店舗内に設置されているATM機には硬貨の取扱があるATM機が設置されています。そのATM機を使ってご自分の預金口座へ入金すれば手数料がかかることなく入金することができます。ただし、硬貨の入金は一度に投入できる硬貨の枚数に制限がありますので制限枚数内で投入して下さい。制限枚数内で何度かこの入金の作業を繰り返せば大量の一円玉でもATM機械で入金することができます。入金した預金口座から引き出しをすれば逆両替することが可能です。
【まとめ】どこで両替するのがお得?
両替したいとき、一番お得に両替するにはやはり手数料がかからないのが一番ですよね!銀行で両替するには利用しようとする銀行に預金口座の有無や両替しようとする枚数によって手数料がかかってしまいます。コンビニなどでは両替は基本的に禁止されているので両替をしてもらえることはほとんどのお店で難しいでしょう。
ではどこで両替するのが一番お得なのでしょうか?
最近はどこの金融機関でも硬貨の取扱に対しては手数料がかかってしまう流れになってきています。
別項目でも少しご紹介しましたが、ゆうちょ銀行では両替を業務として取り扱っていません。現時点ではゆうちょ銀行で貯金口座を持っている場合に、貯金口座への入金・引き出しの際に手数料がかからず硬貨の取扱をしてもらえます。しかしゆうちょ銀行でも2022年1月17日(月)から一部商品・サービス料金の新設や改定が行われます。
参照:ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金の新設(窓口での取り扱い)について
参照:ゆうちょ銀行 ATM 硬貨預払料金の新設・ATM での硬貨取扱時間帯の変更 について
今後は、銀行など両替ができる場所では銀行毎に決められている無料で両替できる枚数以外は手数料がかかってしまうので、無料でできる制限内の枚数でこまめに両替しておくなどの工夫が必要ですね。
今回は大量の一円玉の両替について調査しご紹介しました。両替をすることは、ほとんどの場所で無料では難しくなっています。キャッシュレス化が進んだ現代でもまだまだ現金は必要なシーンがたくさんあります。銀行に足を運んだ際には無料で利用できる範囲でこまめに両替をしておくことも必要なのかも知れませんね。