主に北海道に店舗を置く「セイコーマート」をご存知ですか?
北海道にお住まいの方はもちろん、旅行で訪れた際に利用したことがある!という方も多いのではないでしょうか。
「セイコーマート」は北海道に本社のあるコンビニエンスストアチェーンで、なんと現存する中では日本で最も古いコンビニエンスストアなんです!
酒屋からスタートし、コンビニエンスストアへと業態を変えたセイコーマートの歴史は1971年まで遡ります。ちなみにセブンイレブンとファミリーマートが1973年創業、ローソンは1975年創業となっており、大手コンビニエンスストアチェーンより2年も早く「セイコーマート」が創業しているんです!
1971年にオープンしたセイコーマート1号店はまだ「セイコーマート」という名前ではなく、「コンビニエンスストア萩中」としてオープンしました。「萩中」とはその店舗のオーナーの名前にちなんでいます。
1960年代後半から1970年代初頭は日本でスーパーマーケットチェーンが急成長した頃で、個人店の営業が危ぶまれつつありました。コンビニエンスストアのオープンは、そうした情勢の流れを汲んだ画期的な展開だったと言えますね。
「コンビニエンスストア萩中」オープンの翌年、チェーン全体の「成功」と初代社長の「西尾長光」から「西」「光」の二文字をとって「セイコーマート」と命名されました。
現在50周年を超える「コンビニエンスストア萩中」は「セイコーマートはぎなか店」として今も営業を続けています。
これがセイコーマートが現存する最古のコンビニエンスストアと言われている所以です!
今回はそんな「セイコーマート」は北海道以外に関西にも出店しているのか調査してみました!
セイコーマートの関西地方の出店歴は?
セイコーマートは広く北海道のローカルコンビニエンスストアとして知られていますが、実は北海道以外にも出店された経歴を持っています!
北海道以外で最初に出店されたのはなんと埼玉県!続いて兵庫県と、いずれも北海道初出店から16年後の1987年に実現されました。
続く1988年には茨城県、1989年には滋賀県と、少しずつ範囲を広げていきました。
2005年までは京都にも1店舗あったことが確認されています!
関西には兵庫県・滋賀県・京都府でそれぞれ出店されていたようです。
関西の繁華街といえば大阪ですが、大阪には一度も出店されたことないというのも驚きですね!
出店してから現在までの流れは?
関西には兵庫県・滋賀県・京都府でそれぞれ出店されていたことが分かりました!
しかし、セイコーマートの出店数は2023年8月現在で1186店。
そのうち北海道は1090店、茨城県は87店舗、埼玉県9店舗となっています。
ということは、現在は関西には1店舗も存在しないことになりますよね・・・。
そもそも関西圏への出店は
1987年に株式会社宮崎商店とセイコーマートが合弁し「兵庫セイコーマート」の設立からスタートしました。
しかし、1990年代後半から関西圏のセイコーマート店舗数は減少し、2004年に事業をファミリーマートに譲渡し完全に関西からは撤退してしまいます。
京都・滋賀に進出した「京滋セイコーマート」は1989年に滋賀酒販がセイコーマートとフランチャイズ契約を結ぶ形で運営されていましたが、こちらも2003年に事業をファミリーマートに譲渡し、セイコーマートとしての運営はなくなってしまいました。
理由は?
セイコーマートが関西圏から撤退を余儀なくされた理由としては、やはり大手コンビニエンスストアの進出が挙げられます。
実際、関西で展開していた店舗事業は全てファミリーマートに吸収されています。
また、本拠地となっている北海道からは遠すぎて直轄店を置くメリットがあまり見出せなかったということも理由の一つに挙げられるようです。
本拠地が北海道というだけあって、セイコーマート全1186店舗中北海道の店舗は1090店舗と相当なシェアを誇っていました。北海道以外の店舗は茨城県87店舗、埼玉県9店舗と、残念ながら2023年現在で関西圏の出店はないことが分かりました。
大手コンビニエンスストアの進出や、北海道からの距離等の理由で撤退してしまってはいますが、一度は関西圏にも出店したことを踏まえると、再出店も無くはないのでは・・・。
関西圏、ひいては九州でもセイコーマートが見れる日を願ってやみません!