新札に選ばれた人物まとめ!歴代の人物からお札になる人の特徴を調査!

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2024年上半期(4月~9月)を目途に新札が発行されると2019年4月に発表されて、もう2年が過ぎましたがご記憶にあるでしょうか。新札発行の報道後、ネット上でも新札に描かれる人物は誰なのかなどさまざまな情報を得ることができていますがご存じでない方もいらっしゃるのかもしれません。

そこで今回は今一度、新札に描かれる人物は誰なのか、現在までにお札に描かれた人物は誰だったのかなどについて調査してみました!

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新札になる人物は?いつから?

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2019年4月、財務省は2024年上半期(4~9月)に新しい日本銀行券(紙幣)の発行をすると発表しています。2024年上半期(4~9月)発行予定の新紙幣は一万円札、五千円札、千円札が発行予定となっていてそれぞれの新紙幣に描かれる人物は以下のとおりです。

【2024年上半期(4~9月)発行予定の新紙幣に描かれる人物】

券種表(肖像)
新一万円券渋沢 栄一
新五千円券津田 梅子
新千円券北里 柴三郎

渋沢栄一……元大蔵省官僚、第一国立銀行(現、みずほ銀行)の設立、運営や大倉商業学校(現、東京経済大学)、理化学研究所の設立など多種多様な会社や経済団体と関わり、私学教育支援、研究事業支援などさまざまな分野の設立や運営に尽力し日本資本主義の父と称された人物です。

津田梅子……女子英學塾(後の津田塾大学)の創立者で、明治4年に満7歳の時、日本で最初の女子留学生として渡米し、1891年には日本婦人米国奨学金制度を設立、女性の自立や女子高等教育の礎を築いた人物です。

北里柴三郎……野口英世を育てた人物でもあり、破傷風の治療法を発見して世界中の伝染病治療に大きく役立つ免疫血清療法という治療法を発見。北里研究所や伝染病研究所の所長も務め医学に力を注いだ人物です。

新紙幣に描かれる予定の3人は、それぞれがさまざまな分野で活躍した素晴らしい人物ばかりで財務省のHPの「よくある質問」でも、3人の人物の選定理由について以下のように記載されています。

新しい紙幣の肖像になる渋沢栄一氏、津田梅子氏、北里柴三郎氏は、それぞれの分野で傑出した業績を残すとともに、長い時を経た現在でも私たちが課題としている新たな産業の育成、女性活躍、科学の発展といった面からも日本の近代化をリードし、大きく貢献した方々です。三者ともに、日々の生活に欠かせず、私たちが毎日のように手に取り、目にする紙幣の肖像としてふさわしいと考えています。

なお、近年の改刷においては、                                                           (1) 偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること、
(2) 肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること                                      (3) 肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
といった観点を踏まえて、明治以降の人物から採用しています。

令和元年12月25日更新

引用:https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ap.htm

硬貨はかわる?

新硬貨の発行について財務省は2021年上期(4~9月)に新しい五百円貨幣(硬貨)の発行をすると発表していました。しかし2021年4月27日に発行延期の報道がありました。

発行日はいつになるのでしょうか?

新しい五百円貨幣については、平成31年4月9日に、偽造抵抗力強化の観点から素材等を変更して製造することとし、2021(令和3)年度上期を目途に発行(日本銀行から金融機関への支払い)を開始することを公表しました。

その後、本年1月に、発行時期については、当初予定していた2021(令和3)年度上期を延期し、金銭機器の改修状況等を見極めた上であらためて公表することとしました。

今般、検討の結果、本年11月の発行開始を目途として所要の準備を進めることとしました。

なお、具体的な日付については、所要の準備が整った段階で、日本銀行から公表されます。

現在流通している五百円貨幣は、新しい五百円貨幣の発行が開始された後においても、引き続き通用します。

また、当面の間は、需要に応じて、新しい五百円貨幣の発行と併せて、回収された現行の五百円貨幣の一部を再び流通させることで、市中における五百円貨幣の流通が円滑に行われるよう努めてまいります。

引用:https://www.mof.go.jp/policy/currency/coin/210427.html

新五百円硬貨の発行が楽しみですね!

歴代のお札になった人まとめ

現在までさまざまな人物がお札の肖像に描かれてきましたがみなさんはどんな人物が描かれていたのかご存じでしょうか?現在のお札は2004年11月1日に発行された福沢諭吉(一万円券)、樋口一葉(五千円券)、野口英世(千円券)となっています。お札の人物というと聖徳太子がすぐにイメージできますが、それ以外にはどんな人物が描かれていたのでしょうか?

旧一円券からE一万円券までで、肖像が描かれているお札をまとめてみました。

券種肖像発行開始日支払い停止日
E一万円券福沢諭吉2004年(平成16年)11月1日      ―
E五千円券樋口一葉      〃      ―
E千円券野口英世      〃      ―
D一万円券福澤諭吉1984年(昭和59年)11月1日2007年(平成19年)4月2日
D五千円券新渡戸稲造      〃      〃
D千円券夏目漱石      〃      〃
C一万円券聖徳太子1958年(昭和33年)12月1日1986年(昭和61年)1月4日
C五千円券聖徳太子1957年(昭和32年)10月1日1986年(昭和61年)1月4日
C千円券伊藤博文1963年(昭和38年)11月1日1986年(昭和61年)1月4日
C五百円券岩倉具視1969年(昭和44年)11月1日1994年(平成6年)4月1日
B千円券聖徳太子1950年(昭和25年)1月7日1965年(昭和40年)1月4日
B五百円券岩倉具視1951年(昭和26年)4月2日1971年(昭和46年)1月4日
B百円券板垣退助1953年(昭和28年)12月1日1974年(昭和49年)8月1日
B五十円券高橋是清1951年(昭和26年)12月1日1958年(昭和33年)10月1日
A百円券聖徳太子1946年(昭和21年)2月25日1956年(昭和31年)6月5日
A一円券二宮尊徳1946年(昭和21年)3月19日1958年(昭和33年)10月1日
い一円券武内宿禰1943年(昭和18年)12月15日1958年(昭和33年)10月1日
改造一円券武内宿禰記番号が漢字:1889年(明治22年)5月1日記号番号が英数字:1916年(大正5年)8月15日1958年(昭和33年)10月1日
旧一円券大黒天1885年(明治18年)9月8日1958年(昭和33年)10月1日

何人もの人物が肖像に選ばれた中、聖徳太子は他の誰よりも肖像に描かれ、最初に選ばれた1946年(昭和21年)から支払いが停止する1986年(昭和61年)までの40年間いずれかのお札に描かれていました。

C一万円券聖徳太子1958年(昭和33年)12月1日1986年(昭和61年)1月4日
C五千円券聖徳太子1957年(昭和32年)10月1日1986年(昭和61年)1月4日
B千円券聖徳太子1950年(昭和25年)1月7日1965年(昭和40年)1月4日
A百円券聖徳太子1946年(昭和21年)2月25日1956年(昭和31年)6月5日

何度も、長い間肖像に描かれていたので聖徳太子はお札の肖像のイメージが強いのですね!

お札に描かれる人物にはどんな特徴がある?

私たちの日常で使われているお札。お札に描かれている人物にはどんな特徴があるのでしょうか?まず特徴を調査するうえでそのお札に描かれている肖像はどのように誰が決めているのか調査してみました!

肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。 お札の肖像の選び方には、特別な制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。

  • 日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
  • 偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

こうして、現在のお札の肖像は、明治以降に活躍した文化人の中から選ばれています。 現在発行されているお札について、財務大臣は改刷当時、「優秀な科学技術国家として、世界に寄与し続ける日本のイメージを表すものとして野口英世を、日本の社会で女性の地位が向上し、男女共同参画社会が進むなど、新しい時代の流れを表すものとして樋口一葉を採用した」と説明していました。

お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しています。

引用:https://www.npb.go.jp/ja/intro/faq/index.html

上記はお札の印刷を行っている独立行政法人国立印刷局のHPの「よくある質問」に記載されている肖像の人物がどのような基準で選ばれているかの内容です。

お札に選ばれる人物は日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られた人物であり、偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であることという特徴があるようです。

2024年以降、次に印刷されるのいつ?

日本政府、日本銀行は紙幣の偽造防止対策で高精細なすき入れや最先端技術を用いたホログラムを導入し、基本的に大きな改刷は20年ごとに行われています。

次回新紙幣(新日本銀行券)が発行される予定は2024年上期とされており、現在私たちが使用している紙幣は2004年に発行されており、直近のそれ以前は1984年に発行されています。改刷は基本的には20年ごととされているようなので、2024年の次は2044年ということになるのかもしれませんね。

 

今回は2024年発行予定になっている新札に描かれる人物や現在までの肖像の人物などお札に描かれる人物の特徴についてご紹介しました。お札に描かれた人物は女性よりも男性が圧倒的に多く描かれていますが次回発行予定の2024年の五千円券には津田梅子が描かれることとなっており、女性として日本銀行券の肖像としては2人目となっています。今後約20年ごとに発行されていく新紙幣にはどんな女性が描かれるのかも楽しみですね。

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