49日の香典に新札はNG?香典袋、金額、連名はあり?

新札情報

仏教では人が亡くなってから49日目にあたる四十九日は忌明けの日で法要が営まれる大切な日になります。

さまざまなマナーなど、最近ではあまり昔のようなマナーにはこだわらないという人も増えてはきましたがやはり大切な法要の場でのマナーは知っておきたいものです。いまさら人に聞けない!と思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は49日の香典についての3つの疑問についてご紹介したいと思います。

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49日の香典に新札を入れていい?

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結婚や出産などお祝いに包むお金には新札を入れるというマナーがあります。そしてその反対に葬儀での香典には新札を入れてはいけないというマナーがあります。

私たちの日常で、お札の新札は通常の流通では手に入りにくいもので、もし新札を入手するとなると銀行などで新札に両替するなどしてあらかじめ準備しておく必要があります。香典のためのお金をあらかじめ新札で準備するということは受け取る人の死を待っているような意味合いにもとれるので香典に新札を入れることはマナーに欠ける行動となってしまいます。

では、49日の香典には新札を入れても良いのでしょうか?

49日の香典は葬儀の香典と違って法要があらかじめ執り行われることが分かっているので香典用に新札を準備しても良いとされています。もし新札でなく古札の場合には破れていたりシワや汚れがひどいものは失礼にあたってしまうので避けるよう注意が必要です。

香典は新札ではなく、ある程度使用された古札を入れるのが一般的なマナーとなっています。新札を準備した場合にはお札に折り目をつけて入れると良いでしょう。

金額相場は?

49日の香典に包む金額の相場はどのくらいなのでしょうか?

香典の金額には基本的には決まりはありません。一般的におおよそ3,000円~100,000円の間で、法要後の会食の有無と、差出人と故人との付き合いの深さなどの関係性によって違ってくるのと、差出人の年代によって相場に違いがあります。差出人の年齢が若くなるほど金額は低くなり年齢が高くなるほど金額も高くなるようです。

四十九日法要のあとに会食がある場合はその分の金額も考慮し香典に包む金額を準備する必要があります。

では、一般的な相場金額はいくらなのでしょうか。差出人の年齢別と故人との関係性に応じての相場金額を表にまとめてみました。

差出人が20代差出人が30代差出人が40代
故人が親10,000~50,000円10,000~50,000円50,000~100,000円
故人が祖父母5,000~10,000円5,000~30,000円30,000~50,000円
故人が親戚10,000円10,000~20,000円10,000~30,000円
故人が兄弟姉妹30,000~50,000円50,000円50,000円
故人が友人・知人3,000~5,000円3,000~10,000円3,000~10,000円
故人が勤務先の上司や同僚・友人・知人5,000円5,000~10,000円10,000円以上
故人が勤務先の上司や同僚の家族・友人の家族・知人の家族・恩師・先生3,000~5,000円3,000~10,000円5,000~10,000円

法要後に会食がある場合には、上記の金額に5,000~10,000円を上乗せした金額を包むようにしましょう。

香典の金額の相場は一般的には上記の金額と言われていますが、金額を決める時に注意することとして「4」「9」の金額は「死」「苦」を連想させる数字となるので避けるようにするのがマナーとされています。

連名で出してもいい?

香典袋の表書きに書く名前、ご夫婦や職場、友人などで連名で記載しても良いものなのでしょうか?

結論からお伝えすると連名でもOKです。但し連名の人数は多くても3名までとします。4名以上の場合は代表者名を記入しその左側に「他一同」もしくは「外一同」と記入します。

書き方は全て縦書きで記入します。

【連名の書き方】

表書きの名前を書く順番は、一番右側から立場が上の人、年上の人から書きます。4名以上の場合は代表者名を記入しその左側に「他一同」もしくは「外一同」と記入し、別紙に他の連名者を記入します。

内袋がある場合には、表には金額を漢数字で記入し裏には内袋の半分から左側に住所と氏名を記入します。4名以上の連名の場合は、別紙に連名者の氏名と住所を記入し同封します。

内袋がない場合には、香典袋の裏側の半分から左側に代表者の住所と金額を漢数字で記入し、別紙に連名者の氏名と住所を記入し同封します。(4名以上の連名の場合も同じ)

金額を記入する際は漢数字・・・一 ⇒ 壱、三 ⇒ 参、というように漢数字で記入し「金壱萬圓」というように金額を「金○○圓」とはさむように書きます。

 

今回は49日の香典についてご紹介しました。香典一つをとってもさまざまなマナーがありちょっと難しいなぁと感じてしまう方もいらっしゃるのかもしれません。しかし最も大切なことは故人に対して感謝や哀悼の意を表すことです。マナーを守って故人やご遺族に失礼にならないように注意しましょう。香典の金額の相場についてはお住まいの地域によっても多少の違いがあるようなので不安に感じたなら身近な周りの方に相談してみるのも解決策の一つと言えるでしょう。

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