新札はいつ発行される?
キャッシュレス化が進んでいる現在ですがみなさんご記憶はあるでしょうか、2019年4月9日に財務省の当時財務大臣だった麻生氏が記者会見で新札、つまり新しい日本銀行券と500円貨幣の発行をすることを発表しました。
2019年4月に新しい日本銀行券と500円貨幣の発行を発表しましたが、まだ今現在(2021年4月現在)では新札も500円貨幣も発行されていません。では一体いつになるのでしょう。
【新日本銀行券】
2024年上期(4~9月)を目途としている
【新500円貨幣】
2021年上期(4~9月)を目途としている
2019年4月の発表では新日本銀行券、新500円貨幣の発行予定は上記のようになっていました。しかし2021年1月22日、財務省は新500円貨幣の発行予定を延期するという発表をしました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、現金自動預払機(ATM)などを新硬貨に対応させる改修作業に遅れが出ているため新500円貨幣の発行は10月以降に延期すると発表しています。改修状況を見極めたうえで改めて発行時期を決めるとしていますが、2024年上期に発行を予定している新札(新日本銀行券)については2019年4月の発表以来2024年上期の発行予定のままとなっています。
財務省 新日本銀行券及び500円貨幣の発行についてはこちらから
何年おきに新札は発行されるの?
財務省では新札(新日本銀行券)を製造する意義として、偽造抵抗力強化等の観点から様式を新たにし製造することとしていますが、新札(新日本銀行券)は何年ごとに発行されてるのでしょうか。
みなさんは、お札はどこで造られているかご存じでしょうか?お札は、財務大臣の製造命令に従い日本の中央銀行である日本銀行の発注に基づいて、国立印刷局が製造しています。国立印刷局が日本銀行へ納入するお札は、年間およそ30億枚とされており、国立印刷局から日本銀行に納入されたお札は金融機関を通して供給されています。紙幣には偽造をされないための細かな数々の偽造防止技術がされていますが、さらなる偽造抵抗力強化の観点から様式を新たにするために新札が発行されています。
お札は何年ごとに発行されているのかお札の歴史を調査してみました。
1600年ごろ | 最初のお札とされる「山田羽書(やまだはがき)」が伊勢商人の間で流通する |
1601年 | 越前福井藩で初めて「藩札」発行 |
1868年 | 全国通用の政府紙幣「太政官札(だじょうかんさつ)」発行 |
1870~1877年 | 新紙幣発行(ドイツ・アメリカに製造依頼) |
1877年 | 国産第1号の洋式紙幣である国立銀行紙幣を発行 |
1881年 | 肖像入り改造紙幣の発行 |
1885年 | 日本銀行兌換銀券発行 |
1888~1891年 | 歴史上の人物の肖像画入り改造兌換銀券発行 |
1899年 | 金本位制導入に伴い日本銀行兌換券発行 |
1927年 | 金融恐慌の非常事態回避のため裏面が白紙の乙弐百円券発行 |
1942~1945年 | 新様式銀行券発行 |
1946~1948年 | 新券発行 |
1950~1953年 | 新券発行 |
1957~1958年 | 新券発行 |
1963年 | 新券発行 |
1969年 | 新券発行 |
1984年 | 新券発行 |
2000年 | 新券発行 |
2004年 | 新券発行 |
紙幣の歴史をみてみると1942年頃から続々と新札が発行されていますが、直近では2004年に発行されたのを最後に、20年ぶりの2024年上期(4~9月)に新札が発行される予定となっており、財務省によると約20年ごとに偽造防止のためデザインを変え、新札(新日本銀行券)を発行してきたと言われています。今回2024年の、20年ぶりに発行される新札(新日本銀行券)は1万円札、5千円札、千円札が発行される予定となっており、表面の人物、裏面のデザインも一新され発行されます。